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【少しだけ未来の話】MCPサーバーとキントーンで実現する業務自動化の世界

【少しだけ未来の話】MCPサーバーとキントーンで実現する業務自動化の世界

kintoneに公式のMCPサーバーが登場しましたね。MCPサーバーを使えば、生成AIからkintoneを操作することができるので、AIを業務で利用することの幅が広がると期待していた方も多いのではないでしょうか。

私もその一人なのでさっそく使ってみました。それでこの記事を書こうと思ったのです。が、すみませんまだこのMCPサーバーは発表されたばかりということもあり、今回やろうとしていたことが、うまくできないことがわかりました。しかしせっかくなので、今後の期待も込めて、kinotneのMCPサーバーでどんな世界が実現できるようになるのか紹介してみたいと思います。

これは少しだけ未来の話です

これから紹介するのは、まさに今現在、完璧に実現できていることです。デモも何の問題もなく動作します。ですが、みなさんは試してみようと思わないかもしれません。

なぜなら

  1. サイボウズ公式ではなく、r3-yamauchi さんが公開しているMCPサーバーを使います。
  2. Claude Desktopという、そんなに多くの日本人が使っているわけではない生成AIツールを使います。
  3. Runbookという、たぶんあなたが見たことのないサービスを使います。

ChatGPTやGeminiが使いたい? デスクトップじゃなくブラウザで使いたい? 公式のツールが使いたい? わかっています。わかっていますとも。みんなが望む世界はすぐに実現できます。これは約束された未来なのです。たぶんブラウザで動かせるリモートMCPサーバーも、サイボウズさんならすぐに作ってくれるはずです。

AIへの指示書を作る

まずRunbookでワークフローを作成します。作成したのがこちらにあります。なんでしょうこれは。そうこれはAIへの指示書です。

作業内容について
kintoneの作業進捗アプリから、当日の作業をまとめてください。
アプリID: 74
アプリ名: 作業進捗管理
検索条件
Assignees in (LOGINUSER()) and 日付 in (TODAY())
作業内容のまとめ方
それぞれの作業にかかった時間を明記すること。
完了したか未完了かがわかるように記述すること。
kintoneアプリに登録されたもの以外に別途作業がある場合はその作業についても簡潔にまとめてください。

AIへの指示書といっても、普通の日本語で書かれてありますから、人間も読むことができます。どうやらここには日報を書くための手順が書かれているようです。なるほど、作業内容はkintoneの作業進捗アプリから取ってきてまとめるのですね。人間が手作業でやると面倒くさそうですが、できない話ではありません。

作業進捗管理アプリ

MCPサーバーを使うと、Runbookから指示書を読み取って、kintoneから情報を取得して、まとめて、Runbookに送信するという一連の処理をAIにやらせることができます。さっそくやってみましょう。

Claude Desktopの「設定」 > 「拡張機能」で、kintoneとRunbookのMCPサーバーを設定します。

RunbookのMCPサーバーの設定

kintoneのMCPサーバーの設定

あとはAIに指示するだけです。

「Runbookから追加」で、「日報入力」を追加。特別な設定は必要ありません。

「9:00から18:30で日報登録して」とお願い。

なんの迷いもなくやってくれました。

Runbookに送信した日報データは、kintoneの別アプリに登録されるよう設定してあります。これはメールで送信するなり、Slackに送信するなり自由に設定できます。

kintoneの別アプリに登録された日報

ちゃんとまとめてくれていますね。ん、あっさりすぎてなにがすごいかよくわからなかったって? そうですね、画期的なのは、これがみなさんが普段使いのAIで実現できるということです。それから、コーディングは一切不要で、人間が分かる文章を書くだけで業務を自動化できることです。近い将来、持っているスマホのSiriやGeminiに話しかけるだけで実行できたら? グループウェアなど他のツールも組み合わせることができたら? まさにAIが業務OSになる気がしませんか? Runbookはマニュアルや手順書を作るためのサービスなので、もっと複雑な条件分岐のある指示書や、チェックリストのある指示書なども作れます。つまり、さまざまなツールを組み合わせてAIに指示を与えるための設計書になるわけです。AIが読むことも、人が読むこともでき、作った文書をチームで共有もできます。どうでしょう、RunbookのMCPサーバーとキントーンで実現する業務自動化の世界が見えてきましたよね? ね?!

ちなみに、今回kintoneの公式MCPサーバーを使わなかったのは、作業進捗アプリからレコードを取得するときの検索条件をうまく生成させられなかったからです。当日の自分の作業を取得するために、LOGINUSER()やTODAY()といったkintoneの組み込み関数を使う必要があるのですが、これらに対応していませんでした。今後の改善に期待したいと思います。あとはRunbookでアプリの設計書を作ってAIにブラッシュアップさせ、kintoneのMCPサーバーでアプリを作成するデモも実現できています。これについても、機会があれば今後紹介したいと思います。