この記事ではRunbookのローカルMCPサーバーでClaude Desktopと連携する方法について説明していますが、現在ではリモートMCPサーバーが提供されているため、さらに手軽に連携することができます。ClaudeのWeb版から社内のマニュアルにアクセスすることも可能です。詳しい連携方法はこちらをご覧ください。
みなさん生成AI使ってますか? ChatGPTやGeminiなど、お仕事で生成AIを活用することも増えてきたのではないかと思います。社内の規約や手順書、仕様書など、社内の文書も生成AIが読み込んで、質問に答えてくれたら便利ですよね。今回は、RunbookのMCPサーバーを使って、生成AIから社内のマニュアルを呼び出す方法について紹介します。
MCP(Model Context Protocol)は、生成AIモデルが外部の情報にアクセスできるようにするためのしくみです。従来のAIモデルは学習時のデータのみに基づいて回答を生成するため、社内固有の情報や最新情報を取り入れることができませんでした。MCPを使えば、プラグインのようなかたちでさまざまなアプリケーションを生成AIと連携させることができます。
MCPから取得したデータは、学習に使われるわけではなく、内部的にユーザーが入力した会話の一部として利用されます。このように外部データを用いて、生成AIの回答の精度を高めることを、検索拡張生成 (RAG)と呼びます。RunbookのMCPサーバーより取得される情報には、Runbookのアクセス権が適用されます。
今回使用するClaudeでは、プロンプトや会話がモデルのトレーニングに使用されることはありません。入力したデータがどのように扱われるのかについては、ご利用前に、各サービスの利用規約等をご確認ください。
ではさっそくやってみましょう!
MCPサーバーには大きく分けてふたつの種類があります。インターネット経由で利用するリモートMCPサーバーと、ローカルマシンにインストールして使用するローカルMCPサーバーです。RunbookのMCPサーバーは現在ローカルMCPサーバーして提供されていないので、Claudeのデスクトップ版をインストールします。
2026/2/16追記 リモートMCPサーバーはすでに提供されていますが、この記事ではClaude for Desktopからmcpbファイルを使ってローカルMCPサーバーをインストールする方法について紹介しています。
Claude for Desktopは公式サイトからダウンロードします。macOS版とWindows版があります。
公式サイトの説明に従って、MCPサーバーをインストールします。.mcpbファイルを使う方法と、手動でインストールする方法とがあります。.mcpbファイルを使うのが手軽で良いでしょう。
GitHubから.mcpbファイルをダウンロードします。
「設定」>「拡張機能」で、画面に.mcpbファイルをドラッグ・アンド・ドロップします。
あらかじめ取得しておいたAPIトークン(プロセスの実行ができるユーザーAPIトークンがおすすめです)と、お使いの環境のURLを入力して、「有効」にチェックをつけます。
インストールに成功すると、プロンプトのメニューからRunbookのツールが呼び出せるようになります。
プロンプトに質問を入力してみます。「Runbookから追加」をクリックすると、利用可能なブックの一覧が表示されるので、あらかじめ作成してあった「社内規定」を選択して、「休日出勤について教えて」と質問してみます。
初回はツールの使用を許可するかどうかを聞かれます。
ちゃんと回答してくれましたね!
MCPを使うと、生成AIの機能をかんたんに拡張することができます。今回は単体での利用でしたが、複数のMCPサーバーを組み合わせることで、生成AIを仲介したさまざまなアプリケーション連携が可能になります。ヘルプデスクやカスタマーサポートの業務効率化や、開発ドキュメントの活用など、いろんなシーンで使えますのでぜひ試してみてください。